「令和5年度失語症者向け意思疎通支援者養成事業説明会」開催報告

令和5年7月23日(日)に、令和5年度失語症者向け意思疎通支援者養成事業説明会が会場(竹田綜合病院)とオンライン配信のハイブリッド形式で開催されました。

 参加者は102名で、ST以外にも一般の方、講習会修了者、医療介護従事者、学生など幅広い参加がありました。

第一部では、福島県保健福祉部県障がい福祉課主幹兼副課長の宍戸章秀氏と、当会阿久津由紀子会長よりこれまでの取り組みと事業の説明がありました。

 第二部特別講演会では、日本失語症協議会理事長の園田尚美氏より、「失語症の人と家族の思い」~福祉制度との乖離~という御講演をいただきました。当事者の家族として、失語症という障害とどのようにして向き合ってきたのか、家庭や社会での生活でどのような点で大変だったか、困ったかなど、福祉制度の問題も交えて分かりやすく話して下さいました。

病院で勤務しているSTにとっては、失語症の方が退院してからどのような問題が生じるのかを知る貴重な内容だったかと思います。家族としてどのように寄り添って支えていけばよいのか、そして支援者は失語症の当事者・家族をどのように支えていけばよいのかというヒントをたくさん教えて下さり、リハビリ場面だけではなく、生活のどのようなところで障害がでるのか、どのような場面につながるのか等、今後の臨床や支援を考えるきっかけになりました。

今回の御講演を通して、県内各地で失語症の方々への理解が深まり、この失語症者向け意思疎通支援者養成事業が周知され、失語症の方々の社会参加が促進されるよう、当会は引き続きこの事業に協力し、さらなる発展のために尽力していきたいと思います。

最後になりましたが、東京から会津まで足を運んで下さった園田尚美会長に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。また、福島県理学療法士会の舟見会長、山口前会長にもご参加いただきました。当会の活動にご理解ご協力をいただいております皆様、多くのご参加の皆様に御礼申し上げます。どうもありがとうございました。

広報部:大竹

2023/7

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