福島県失語症者のつどいinいわき 開催報告

令和7年度失語症者のつどいinいわきが9月20日(土)いわき文化センターで開催されました。対面開催は5年ぶり、今年で16回目となり、久しぶりに対面で交流を深めることができました。

 今年の参加者は失語症当事者の方20名、ご家族10名、支援者やST50名、学生40名でした。昨年に引き続き、失語症者意思疎通支援者派遣事業で今年度の講習を受講している14名が実習として参加し、受付業務や実際に当事者の方とのコミュニケーションを行いました。さらに、これまでの卒業生で支援者として県に登録した13名の方が、コミュニケーション支援者として当事者の方の支援を行い、失語症者意思疎通支援事業としても貴重な一日となりました。

 会の前座(オープニングアクト)として、昌平高校フラダンス部のダンスからスタート!ハワイアンズのあるいわきの南国の暖かい元気とパワーをもらいました。フラダンス部のみなさん、ありがとうございました。

 続いて、佐々木祐輔大会会長(いわきコスモスの会)の開会宣言、実行委員長安部世恵子STの挨拶がありました。

 体験発表では、佐藤愛弓さん(会津失語症友の会)と梅田春樹さん(福島失語症友の会)が、ご病気になってからこれまでの生活で大変だったことや頑張ったこと、これからの夢を発表し、参加した皆さんの胸がいっぱいになりました。

 大田仁史先生の講演「めだかの学校の質をあげよう」では、仲間の大切さとコミュニケーションの大切さの話があり、90歳とは思えないその生き生きした笑顔に引き込まれました。大田先生、遠方までありがとうございました。元気と勇気を持つことができました。

 その後、テーブルトークでは当事者の方とSTや家族みんなでテーマに沿った話をしました。最後に発表をして、仲間のことばに耳を傾けました。

 一日を通して、和やかな雰囲気でおひとりおひとりの言葉の大切さを感じる時間でした。来年は郡山が担当です。多くの皆さまのご参加をお待ちしています!

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令和7年度一般社団法人福島県言語聴覚士会総会報告

令和7年度総会報告

 令和7年度福島県言語聴覚士会総会が5月25日(日)総合南東北病院NABEホールにて開催されました。今年は会場開催のみとなり、出席が難しい方には事前にオンラインで意思表示を頂きました。会場に参加された方は、スタッフも含めて91名(書面評決4名、委任状106名)で、滞りなく総会が行われました。

 司会は斎藤佐和理事が担当し、議長に横田さんが指名されました。昨年度の活動報告と会計報告、今年度の活動予定と予算案の報告と、一つ一つ議長によって意思表示を確認しながら議長によって進み、無事に総会が成立し、閉会となりました。

 今年度は役員改選の選挙があったため、新理事になった會田梨絵理事、渡邉大介理事、原田綾理事より挨拶がありました。

 総会の後には、2つの情報提供がありました。

 一つ目は、これから本格的に始まる『日本言語聴覚士協会と都道府県言語聴覚士会の連携体制構築』についてで、渡部理事(総務部)から報告がありました。二つ目は、『臨床実習指導者養成講習会』についてで、寺内理事(臨床実習指導者講習会運営委員会)より報告があり、これから新しく始まる講習会や詳しい流れについて報告がありました。

 たくさんの情報があり、とても内容の濃い時間でした。

オンラインでの開催が続き、オンラインでの便利さも理解したうえで、対面での総会はやはり嬉しく、コミュニケーションの楽しさと大切さを感じた総会でもありました。

新人さんの参加も19名で、久しぶりに新人さんでの集合写真も撮らせていただきました。これから羽ばたく新人STさん、応援しています!何か困ったことがあれば、県士会にも問い合わせいただければと思います。

STの活躍の場は広がっています。県士会でも臨床場面で困ったことや地域活動で悩むことなどがあれば、お手伝いできればと思います。今年度もみなさんと力を合わせてがんばります。よろしくお願いいたします。

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失語症全国大会inふくしまを終えて

令和6年9月28日(土)、失語症全国大会inふくしま(第35回日本失語症協議会・第10回失語症デイ振興会)をホテル福島グリーンパレスにて開催いたしました。当日は、穏やかな天候のもと交通機関の乱れもなく、無事開催することができ実行委員会一同ほっとしております。本大会は、全国の失語症がある当事者、家族、支援者が一同に会して交流し、失語症理解を深め支援の発展を図ることを目的とした会ですが、今回開催決定が遅れたにも関わらず、北は北海道から、西は福岡からと県内外からの298名の来場者およびビデオ出演9名+1団体(石川県失語症友の会能登支部の皆様)の多くのご参加をいただきました。和やかで充実した秋の一日を共有できましたことに感謝申し上げます。

午前は、開会式および座談会~ふくしまからのエール♪~を行いました。座談会には、竹田綜合病院医師石田義則氏、福島市の当事者本田智晃氏らが登壇し、失語症について支え合いが大切なことを再認識いたしました。また、特別ゲストとして、福島が誇る詩人の和合亮一先生が会場に駆けつけてくださり、心に響く詩を朗読してくださいました。

午後は、能登半島地震応援コーナー、NPO法人日本健康加齢推進機構理事長の大田仁史先生による特別講演「情緒支援ネットワーク」、お楽しみレクレーション(当事者の発表、歌等)、福島ご当地ビンゴなどが行われ、学びや楽しい交流の時間を過ごしました。

 会場には、昨年山梨大会での実績に引き続き、福島県から21名の意思疎通支援者が派遣され、要点筆記等を通じて当事者の参加をサポートしました。この実績が、今後の大会そして全国の失語症支援の輪のさらなる広がりへとつながることを希望します。

また今回は、福島の復興の現在を感じていただくとともに、度重なる災害被害を受けた能登の皆さんへのエールを送ることを目的のひとつといたしました。参加者の皆様からお寄せいただいた応援メッセージとお見舞金が、石川県言語聴覚士会の徳田紀子会長を通じて能登の皆さんに届けられましたことをご報告いたします。

 元気が出るビタミンカラーの黄色デイジーをイメージカラーとした「失語症全国大会inふくしま」ですが、大会Tシャツの黄色が会場で印象的だった、元気が出たとたくさんの感想をいただきました。元気をいただいたのはむしろ私たちのほうかもしれません。笑顔の多いアットホームな大会にしたいという大きな目標が達成できたとしたら本当に嬉しく思います。閉会式にて、次期大会はぎふ大会へと引き継がれました。来年6月は岐阜で皆様にお目にかかることを楽しみにしております。「今こそつどいの力!これからもつどいの力!」です。この意義深い大会が末永く継続されていくことを心より願っております。

 最後になりましたが、本大会開催にあたり、個人、団体、それぞれ大変多くの方々にあたたかいご支援ご協力をいただきました。すべての皆様に御礼を申し上げ、開催報告とさせていただきます。

実行委員長  阿久津 由紀子

つながるふくしまゆめだより 8月号に言語聴覚士の仕事体験の記事が掲載されました

つながるふくしまゆめだより8月号内のふくしまワクワークに言語聴覚士の仕事体験の記事が掲載されております。ぜひ皆様ご覧ください。

ふくしまゆめだより 福島県ホームぺ―ジ

 

 

「令和5年度失語症者向け意思疎通支援者養成事業説明会」開催報告

令和5年7月23日(日)に、令和5年度失語症者向け意思疎通支援者養成事業説明会が会場(竹田綜合病院)とオンライン配信のハイブリッド形式で開催されました。

 参加者は102名で、ST以外にも一般の方、講習会修了者、医療介護従事者、学生など幅広い参加がありました。

第一部では、福島県保健福祉部県障がい福祉課主幹兼副課長の宍戸章秀氏と、当会阿久津由紀子会長よりこれまでの取り組みと事業の説明がありました。

 第二部特別講演会では、日本失語症協議会理事長の園田尚美氏より、「失語症の人と家族の思い」~福祉制度との乖離~という御講演をいただきました。当事者の家族として、失語症という障害とどのようにして向き合ってきたのか、家庭や社会での生活でどのような点で大変だったか、困ったかなど、福祉制度の問題も交えて分かりやすく話して下さいました。

病院で勤務しているSTにとっては、失語症の方が退院してからどのような問題が生じるのかを知る貴重な内容だったかと思います。家族としてどのように寄り添って支えていけばよいのか、そして支援者は失語症の当事者・家族をどのように支えていけばよいのかというヒントをたくさん教えて下さり、リハビリ場面だけではなく、生活のどのようなところで障害がでるのか、どのような場面につながるのか等、今後の臨床や支援を考えるきっかけになりました。

今回の御講演を通して、県内各地で失語症の方々への理解が深まり、この失語症者向け意思疎通支援者養成事業が周知され、失語症の方々の社会参加が促進されるよう、当会は引き続きこの事業に協力し、さらなる発展のために尽力していきたいと思います。

最後になりましたが、東京から会津まで足を運んで下さった園田尚美会長に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。また、福島県理学療法士会の舟見会長、山口前会長にもご参加いただきました。当会の活動にご理解ご協力をいただいております皆様、多くのご参加の皆様に御礼申し上げます。どうもありがとうございました。

広報部:大竹

2023/7

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