令和5年度一般社団法人福島県言語聴覚士会総会報告

令和5年度福島県言語聴覚士会総会が5月28日(日)竹田綜合病院内竹田ホールで開催されました。会場の竹田綜合病院の周囲には、様々な種類のバラで鮮やかな色彩で彩られており、参加した方々の目を楽しませてくれました。

対面とオンラインとのハイブリット形式での開催は、一昨年度の郡山ミューカルがくと館に引き続き2回目となりました。会場にはスタッフと県士会役員を中心に26名の参加、オンラインでは40名程度の参加があり、滞りなく総会が行われました。司会は櫻井理事が担当し、阿久津会長による開会のことばの後、議長に芦ノ牧温泉病院の薄さんが指名されました。委任状も含め、会場とオンラインで挙手による意思表示頂き、5月現在、会員数261名、事前意思表示含め194名が意思表示され、無事に総会が成立し閉会となりました。

また、今年度は役員改選の選挙もあったため、閉会後に役員紹介が行われました。新しく役員となった5名(大平裕太郎理事、寺内義貴理事、佐藤伊久生理事、佐藤香織監事、山尾祥大監事)より挨拶がありました。

竹田ホールでのハイブリッド開催は初めてでありましたが、竹田綜合病院の方々が準備スタッフとなり、会場設営やパソコンの配線、受付などをお手伝い頂きました。朝早くからありがとうございました。

新型コロナウイルスの影響もあり、県士会行事はオンラインでの開催が中心でしたが、徐々に対面での研修会も検討していくところです。地域活動も活発になってきており、これからの言語聴覚士の活躍の場が広がっているところです。会員一人一人の、そして県内の言語聴覚士を必要としている方々のお力になれるよう、福島県言語聴覚士会は今年度も様々な企画をしていきます。会員の皆さんと一緒に県士会活動を盛り上げていけるよう広報部も情報を発信していきますので今後ともよろしくお願いします。

広報部 大竹樹美

櫻井 亘

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2022失語症者のつどい開催報告

令和4年12月11日(日)13:40~、オンラインで『失語症者のつどい』を行いました。今年度も感染症予防のため、オンライン参加可能な方にはオンラインで参加を依頼し、難しい方には各支部での会場参加の案内となりました。会場参加は5会場(いわき、福島、郡山、会津若松、白河)で、盛大に開催されました。

今年は白河会場が中心となり準備を行い、開会の言葉、大会長の言葉、体験発表、閉会の言葉を白河会場に参加された当事者の方にお願いしました。音声や映像の不具合などがありましたが、会場では皆さん練習した成果を発揮できたことに拍手喝采でした。

その他にも、3つのキーワードをもとに福島県内の市町村を当てるスリーヒントクイズを実施し、画面越しに盛り上がりました。最後にいわきの相澤STの所属する「雑魚塾」(フォークソンググループ)の演奏を聴いて終了となりましたが、参加者の方々の感想にもありましたが、14回を迎え、毎年このように開催できていることのすばらしさを感じた会となりました。

また、昨年度に引き継き、今年度も失語症者向け意思疎通支援者養成講習会の合同実習を兼ねて開催しました。受講者の方々が熱心に当事者の方のサポートを行い、当事者の方と工夫してコミュニケーションを図っており、とても貴重な体験の場となっていました。オンラインでは、1期生、2期生の参加もあり、横のつながりだけでなく縦のつながりの場も設けながらこの事業を進めていくことができていると思います。

 来賓では、全国失語症協議会の園田理事長が参加され、お祝いの言葉を頂きました。園田様、ご参加いただき誠にありがとうございました。福島の温かいつどいの雰囲気をお伝えすることができていたらと思っています。この場をお借りして心よりお礼申し上げます。

 来年度こそ、皆さんと画面越しではなく直接お会いして開催できることを楽しみにしています!

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令和4年度福島県言語聴覚士会主催県民講演会報告

令和4年度福島県言語聴覚士会主催県民講演会「Dr.いしだの脳神経内科×言語聴覚療法の世界~疑問・お悩み解決トークLIVE~」報告

令和4年度の県民講演会を11月27日(日)10:00~行いました。

講演に先立ち、当県士会の山田奈保子副会長より挨拶があり、当県士会の活動を広報部の櫻井より紹介させて頂きました。

今年の講演会は、竹田綜合病院脳神経内科科長の石田義則医師をお迎えし、前半は脳の機能やオンライン診療についての取り組みを分かりやすく説明して頂きました。特に、オンライン診療については、タブレット端末を用いてどのようにして診察をしているのか、説明があり、さらにはその情報の活用について紹介がありました。実際の場面の写真と分かりやすい図で、とても理解しやすい内容だったかと思います。

また、講演会の後半には、事前に皆さまから集めた質問にお答えしながら講演を進める、『トークLIVE』という新しい取り組みとなりました。

 質問には、「脳血管障害後の車の運転について」や「もの忘れ外来について」の困りごととその対応について、参加していた言語聴覚士から意見がありました。また、「失語症の障がい者等級について」では、全国失語症友の会連合会の園田理事長から最近の動きについても報告がありました。多くの方の意見があることで、参考になったかと思います。

 特に、失語症の方についてのコミュニケーションについては、「日によっても体調が異なるので、体調にも合わせて進めること」「“わかってあげたい”という気持ちが大切」という話では、みなさんの心に響いたのではないでしょうか。

 最後になりましたが、この場をお借りしてお忙しい中、県民講演会の講師を引き受けて頂きました石田先生に心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。

令和4年度スキルアップセミナー「嚥下障害」報告

令和4年10月13日(木)にスキルアップセミナー「嚥下障害」がオンラインにて開催されました。講師は当会の理事である斎藤佐和氏(竹田綜合病院)で、「嚥下障害」について講義して頂きました。

 参加者は84名で、他県からの申し込みもありました。講義も摂食嚥下に関わる解剖やしくみから始まり、評価方法と観察するポイントまで詳しく話がありました。また、これから増加していくと思われる認知症の嚥下障害や、自立支援型地域ケア会議や地域で嚥下障害をみていくことに役立つ資料の紹介があり、目の前の患者さんだけでなく、幅広い視点で嚥下障害を見ることのヒントも多くありました。

 嚥下障害のリハビリついて「幸せに食事ができるように環境調整を行うこと」、「患者様や利用者様を家族だと思ってみる」という言葉も非常に心に残りました。皆さんはいかがだったでしょうか?

 スキルアップセミナーは、毎年行われます。経験年数が少ない方は、スキルアップを、経験年数がある方はブラッシュアップができる場となります。今後も皆さんの興味のある内容を提供していきます。楽しみにしていてください!!

(広報部;大竹)

令和3年度自立支援型地域ケア会議助言者研修報告

令和4年3月11日(金)18:00~『自立支援型地域ケア会議助言者研修会』を実施しました。この研修会は毎年年度末に地域包括ケア委員が主催して開催し、自立支援型地域ケア会議に助言者として出席されている方々のフォローアップの場となっています。

 今年度は、委員会の副委員長を務めている佐藤伊久生さん(県中)が『地域ケア会議の裏技~人をその気にさせるには?~』という内容で講義をしました。 

会議で渡される資料から、問題となっている“本質”をどのような視点をもってつかんでいくか、個人ワークとグループワークで意見を出し合いながら進められ、多くの点で主体的に考え、学ぶ機会になりました。後半では、事例の個性を把握する方法から、ケアマネさんや事例に対して実際に行動に移してもらうために「個性をとらえて感情に訴える方法」「語りでその気にさせる方法」等、効果的な方法について話がありました。ただ伝える、助言するだけではなく、実践につながる助言ができるようになったかと思います。

最後に、板東地域包括ケア委員長より、自立支援型地域ケア会議の報告書の改訂について来年度より、Googleフォームでの入力となることが報告され、入力項目について大竹委員(県南)より説明がありました。

これからもより会員の皆さまに安心して自立支援型地域ケア会議に参加できるよう、また、より効果的に助言ができるよう委員会で支えていくことができればと思っております。

(県南:大竹)