<参加報告>平成28年度 福島県地域包括ケアシステム構築トップセミナーに参加しました。(8/4)

平成28年8月4日に郡山中央公民館で開催された地域包括ケアの研修会に参加させて頂きました。県内各市町村の保健福祉部課や各医師会、県の保健福祉事務所の方々が参加されるなか、福島県言語聴覚士会としては5名、病院より2名、計7名の参加がありました。

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講演では、千葉県柏市の『柏プロジェクト』(いつまでも地域で暮らすことができる社会を目指す都市型モデル)の紹介があり、福島県と人口や交通など生活スタイルが異なっていることについては、講演された辻哲夫先生も「応用展開し、各地域の特性に合わせて参考にしてもらえれば」と繰り返し話されていました。

中でも、できる限り弱らないよう、できる限り自立して暮らしていけるような社会をつくること、生活習慣を改善することが衰えや生活機能の低下を抑えることができ、そのためには、出かける楽しさを作る街づくりをするのもよいということでした。さらに、フレイルについても触れられ、口腔機能を維持し、常に意識することで口から食べることにつながることや、社会性を保ち誰かと食事をするという生活、口から食事をする生活ということが元気に長生きすることにつながるという話しがあり、STとして活躍できる場面のひとつだと感じました。

一方で、在宅医療の具体的な連携については、医師会がリーダーになり、各市町村が事務局機能を発揮し顔の見える関係会議を繰り返し、連携を強化させているという話しがありました。

福島県全体をみると、地域包括ケアについての動きははじまったばかり。まだまだ地域差があるのが現状です。言語聴覚士の必要性について多くの皆様へ知っていただく活動や、必要とされた際にすぐに活躍できるよう、地域を意識した言語聴覚士としての役割について考えていく必要があると感じました。 (文:大竹)